仕事量の多さを改善
積極的な手法で仕事量の多さを改善
仕事量が多くなる理由として、真っ先にあがるのが残業。
そして、その残業が必要になる理由としては「顧客の要望に対応するため」といった問題もあるようですが、仕事の繁閑の差や人出不足のように、ITツールを導入したり、派遣スタッフでまかなうことで解決の糸口があるような問題もあります。
このように、仕事量が多すぎる原因のほとんどは、実は人材の問題ではなく環境に原因があることのほうが多いもの。実際には、他にもさまざまな要因が複雑にかさなりあっているのでしょうが、ひとりひとりの作業状況と仕事量を正しく見極め、作業量の調整を行うことで仕事量の多さを改善することは可能になります。
そもそも、作業量の調整は管理職の仕事です。能力が低い上司では、個々の作業状況や作業量を正しく見極めることができません。もし、このような状況が考えられるのであれば、職場環境を改善する必要があります。たとえば、業務の経験者や専門スキルを持つ人材を派遣会社から採用するのもひとつの方法です。
このページでは、仕事量の多さを改善した事例に基づいて、その改善法を具体的にご紹介しています。
仕事量の改善を行った事例と改善策
- 事例
業務量が多い上に人員が不足しているので、ひとりあたりの負担が大きくなっている。しかし、繁忙期に正社員を採用してしまうと、仕事がない閑散期に解雇をすることはできないので、必然的に現在いる社員の労働時間が増えるという悪循環にある。 - 改善方法
事務的な作業や機械的な作業などはツールを導入することで大幅に改善。繁忙期には、派遣会社から人員を補充して残業を無くすことに成功。 - 事例
1人あたりの労働生産性が低く、労働時間が長びく原因になっている。 - 改善方法
仕事の進め方の見直しと勤怠管理システムの導入で改善。小さな作業の見直しでも、全体では大幅な時間の削減になりました。 - 事例
職場環境が悪く(インターネットが遅い)作業効率が悪い - 改善方法
厚生労働省の助成金を利用。パソコンの入れ替えほか環境を改善しました。 - 事例
無駄な作業が多く、業務の効率が悪い。 - 改善方法
勤怠管理システムを導入して、勤務時間や残業時間を「見える化」しました。負担の偏りがわかり、労働時間も意識されるようになりました。
今後も労働力人口が減っていくことは明らかで、さらに人手が足りなくなる企業も増えてくるでしょう。労働生産性を高めるためにロボットや人工知能など、新しい技術の導入も検討されているようですが、そうした問題以前に、勤怠管理自体が上手くできていない企業も多く存在しているようです。
勤怠を正しく把握できていないと、対応も後手になってしまい、働く人が過労で倒れたり、精神疾患を発症して、初めて問題が発覚するという事態になる、残念ながらこうした企業は存在しています。
こうした点を改善するためには、感情や利害関係などで実態の把握が歪まないようにするため、客観的なツールの導入など、いくつかの方法もありますが、より積極的に労務管理を行うのであれば、派遣会社の専門スキルを持つ人材を活用するのもよいかもしれません。